【レポ】1月7日の恵那といえば七日福市!朝5時の市神神社へ福を迎えに【七日市】

恵那市大井町茶屋町、市神神社の「七日福市」(七日市)。毎年1月7日に開催される、350年以上の歴史がある例祭です。

元々、市神神社は現在の場所ではなく、たばこが名産だった市場田(こちばだ。行在所の裏手あたりらしい)地内にあったのが起源とされています。

七日福市は、その市場田のたばこを毎年1月7日に境内で販売していたことに始まり、江戸時代から明治時代なると、たばこの花の形をした「福だんご」を売るように。次第に現在の七日福市の形になりました。

福寿円満・商売繁盛・農蚕の守護の神様として、多くの人がお祈りに来ている、歴史の長いお祭り。いつもより早起きをして、大井町の1月7日をレポートです。

※この記事の内容は2023年のものです。

朝4時から整理券。市神神社に集まる人たち

七日福市の始まりは、市神神社の神事始めから。
コロナ禍以前は2時半(朝というよりは夜!)に始まっていた神事ですが、現在は朝5時からに変更されています。

ということで、朝4時半頃。
恵那駅周辺の駐車場に車を停めて、市神神社へと歩いて向かいます。

市神神社周辺の建物には、この日は御神燈が灯されており、町中がいつもとは違う雰囲気。

4時40分、市神神社に到着。

編集部が到着した時には、すでに20人以上の方が。実は4時から整理券が配布され、20番目までに来た人たちは紅白のお餅がもらえたそうです。皆さん4時に来たのでしょうか…!?

ちなみに、言うまでもないことですが、めちゃくちゃ寒いので暖かい格好が必須です。この時間から来た人たちは焚き火の前に集まりながら、神事の始まりを待ちます。

5時頃、神事が始まりました。

厳かな雰囲気で、取材とはいえ写真を撮るのに少しドキドキ。1年の感謝と共に、新たな1年が良い年になるよう祈ります。

滞りなく進み、予定通り5:30頃に神事は終了。お札の配布が始まりました。

「お札様を朝早く迎えるとたくさんの福を授かる」という言い伝えもあり、この時間で既に200人ほどの人が境内に!

無事、編集部もお札をお迎えしました。

おみくじやお守りの販売も、この時間から始まります。

5:40になると、すでに神社の外まで列がずらり。

△市神神社の前の通り

なお、お札の配布は15時まで行われています。朝は行けない!と言う人も、ぜひ朝日が昇ってから市神神社へ。

1月7日の風物詩。地元民御用達のあのお店へ

かつては中央通りや東銀座通りが交通規制されて露天商が並んでいましたが、コロナ禍を経て、大井橋から市神神社の周辺が交通規制され、地元のお店を中心に出店者ブースが並ぶスタイルに変更されました。

この日たくさんの人が並んでいたのは、みんな大好き、市神神社すぐ、伊藤商店の焼きそば

以前おへマガで取材させていただいた、旅館いち川の福神漬けも。

この写真を撮るのも一苦労!なほど、常にお客さんが並んでいました。恐るべし人気。

他にも地元のお店が出店していたほかに、市神神社周辺エリアでは、大井宿のまちづくり団体「しぶろく大井宿」による、飲食やアクセサリーブースが並んでいました。


△アクセサリーエリア

アクセサリーエリアには、地元のハンドメイド作家さんなどのブースが8店舗ほど。


△飲食エリア

飲食エリアでは、この年は恵那市内の飲食店(おへマガ掲載店では、中山道大井宿 寿司幸和洋亭ますき)を中心に、13店舗が出店。肉まん、五平餅、豚汁、朴葉寿司など、数々の地元グルメが並びました。

なお、飲食エリアはかなりお客さんが多く、11時ごろには既に売り切れ続出でした…!確実に食べたいという方は、早めに行くのがおすすめです。

また、明治天皇大井行在所では、版画体験や紙芝居公演などのプログラムも開催されていました。

<2024年の七日福市情報>

2024年も、しぶろく大井宿によるブース出店が予定されています!明治天皇大井行在所の駐車場ではミニ四駆のタイムトライアルが開催されるほか、飲食ブースやアクセサリーブースは、ブースや提供数が増える予定とのこと。お楽しみに!(※内容は変更される可能性があります)

 

コロナ禍を経て、地元の人たちによって新たな形に変化しつつある七日福市。

関係者の方が「市神神社は、商売の神様であると同時に、地元の神様。地元の神様にお参りする文化を繋げていけるようにしたい」と語るように、また来年、再来年どんな形になっているのか、楽しみにしたいですね。

<編集後記>
子どもの頃は縁日でたこ焼きやらチョコバナナを食べていた記憶だけがある編集部ですが、大人になって、朝5時から皆さんと一緒に新しい1年の幸せを願うことの尊さを感じるようになりました。この文化をこれまで350年繋いでくれた人たちを思いながら、これからもこの文化が続いていくことを祈ります。

<概要>
日にち:毎年1月7日
場所:市神神社
住所:岐阜県恵那市大井町600

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