中津川ストリートカルチャー

僕の生まれ住んでいる中津川という街は少し変わった街だ。

名古屋へは電車で一本とはいえ始発と終点。お世辞にも近いとは言えない距離。

岐阜の最東端で山々も近く、僻地と言っても過言ではない。

 

そんな片田舎だが、独特のカルチャーがある。

日本最初の野外フェスと言われている「中津川フォークジャンボリー」が開催されたり、

その土壌があってかライブハウスが何個もあったり、

現在は「中津川ソーラー武道館」という有名アーティストが出演する

野外フェスが毎年開催されている。

 

そしてここ最近特筆すべきは、スケボーである。

中津川公園内には県外からも訪れるスケートパークがあり、

中津川河川敷にある別のスケートパークには

連日子供も含めた多くのスケーターが思い思いに滑っている。

中高生をや10代や20代の若者がボードを持って街を歩いていたり、

移動手段として滑っている姿も多く目にする。

思えば自分(現在30代半ば)がそれくらいの頃は

まだそんなにスケート人口はいなかったと思う。

オリンピックの正式種目になり盛り上がったことも一役買っているのであろう。

そして中津川出身在住の元プロスケーターである加藤大輔氏が、

仲間の若いスケーターと共に2022年、市内にスケボー、木工、コーヒー、雑貨を扱うショップ

kaya store」をオープンした。これは地元紙にも取り上げられる出来事であった。

中津川駅前にあるtocoro burgerはこだわりのハンバーガーを出す店として人気で、

店主自身スケーターでありスケーターがよく集まる場所でもある。

店内もストリートカルチャー感が漂う雰囲気である。

店主のトコロは僕の中学の後輩であり、それこそ中学以来会っても連絡をしてもいなかったが

4年前に店をオープンしたことをきっかけに再会し、度々店に顔を出すようになった。

時々音楽を交えたイベントをやっており、音楽趣味も共通するところもあるため、

昨年tocoroburgerのタコス、古着屋、コーヒー屋、そして僕のDJを合わせたイベントを行った。

そして今年は自分の職業である庭師と関連付けて店内を緑で装飾し、

昼はバーガーとコーヒーと造園と古着、夜はDJというイベントを行った。

(このイベントの詳細はこちら

どちらのイベントの時も感じたことだが、

この田舎町のどこからこの小洒落た若者たちが集まってくるのだろう、と。

聞くと大体地元出身の子だという。

そして集まった若者から感じることは、地元の事や人の事を好きなんだろうな、ということ。

「この街には何もない」というような虚無感を持つ人間が多かった自分の世代と比べ、

地元が好きな人が多いという事はいい事だな、と。

 

若者が元気でカルチャーのある田舎。

少しこの街の未来が明るい気がした。

 

 

中津川ストリートカルチャー” に対して1件のコメントがあります。

  1. 大山徹 より:

    素敵な記事ありがとうございます😊
    中津や恵那って、今こういう若い人のお店とかがどんどん増えて、どんどん面白くなってきてるなという印象があります😊
    スケボーは詳しくないんですが、kayastore今度行ってみたいと思います!

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