【お祭り/レポ】中津川市の奇祭「杵振り祭り」に行ってきました。

杵振り祭り

中津川市蛭川には毎年4月16日に1番近い日曜日(今年は15日)に「杵振り祭り」というお祭りがあります。
岐阜県の重要無形民俗文化財にも指定されており、一部では奇祭とも名高いのだとか。

車を臨時駐車場に停めて走って追いついて見えたのが↑のような鬼や天狗を先頭に、掛け声をかけつつ踊りながら進む集団。
この奇抜な行列の後進→獅子が倒れ、蘇生→花馬の駆け上がりがハイライト。
五穀豊穣を願って始まった行事のようです。
詳しくは中津川市蛭川総合事務所のサイトにて。

約2kmの大行進。
鬼や天狗が道中で子供たちをナマハゲのように泣かせながら進んでます。
この杵振り祭りの特徴ともいえる、後ろに連なるカラフルな帽子の踊り子達(?)も後ろに連なって踊ります。

せっかくおかめに扮した人が可愛いポーズ取ってるのに後ろにばかり目が行ってしまう。
手前のひょっとこはお菓子を配り歩いてました。
鬼たちが泣かせつつ歩くのを考えるとプラマイゼロになるかもしれない。

お客さんも車のすれ違いが難しい幅の道に物凄い密集率。
避けるのも移動するのもすり抜けるのも大変でした。
どこからくるんだろうというくらいの人の数。

これは道の一方へ向けて撮ったものなので、反対側にも同じくらいの人の数。
暫くここから動けませんでした。

鬼や踊り子たちの反対側からやってくるお神輿にはバケツで水をかける役の人もいました。
しかもお客さんを普通に巻き込む。
しかし普通に周りの方々は慣れてるみたいで、サッと移動する人もいれば水がかかって笑ってる人も。

↑の数秒後に僕にも直撃。
僕も僕で浮かれていたので構わず撮影。

そして昼過ぎ、クライマックスとなる「洞入り」
太鼓の音と共に獅子が倒れ、蘇生するシーンです。

流石に2km近くを踊りながら進んできただけあって、カラフルな帽子の人たちの中にはヘロヘロな人も。
休憩を挟むとはいえ、跳ね上がるタイプの踊りを隊列乱さず進み、帽子で視界も狭いと考えると中々ハード…。

それでも「がんばれー!」という声援や「お前ら声が小せえぞー!!」という参加者の激励もあり、最後の最後まで気合の入りまくった行列でした。


クライマックスその2。石段を駆け上がる花馬。
因みに花馬とは花を背負った馬が走り、その花を取ると御利益がある…というものです。

「花馬」でググると上位に出てくるように、中津川市の坂下でも行われている行事。
それでなくとも駆け上がる馬を間近で見られ、お祭りのハイライトでもあるので人気も凄いです。

なので開始前、「洞入り」が始まる前から両サイドには凄い人の数。

僕も上の方で待ち構えていましたが、馬はこの石段をあっという間に駆け上がり、背負っていたはずの花もあっという間に序盤のお客さんたちの手の中にありました…が、花馬は最後まで全力疾走。
ゴール地点では男性陣たちが全力で受け止めてました。…大丈夫だったのかな。


花馬も終わり、最後の最後に行われた餅投げ。
ここでも凄い人の数。
餅投げ自体はよくある催しですが、司会の方の掛け声が「もちもちー、もっちもちー!」
…これは初めて聞いた。

今回はたまたま近くに行く用事があり、「そういえば…」というくらいのキッカケで行きましたが、中々の衝撃でした。
主役の人たちのインパクトはもちろん、街中のお祭りより人の数が凄そうという意味でも。
駐車場には県外ナンバーも多く、どこから来ているのか外国人の姿もチラホラ。

実は僕にとっては「近いと逆に行かない」というパターンで今まで行かなかったのを少し後悔するお祭りでした。
前夜祭もあり、衣装の体験もできと、突発的な途中参加でもあったので見逃したものは多そう…。

次は写真を撮らずにゆっくりあの空間を楽しみたいなあとも。
それと、この手の資料は中々ネットには出てこないので、蛭川にあるという郷土資料館もいずれ訪ねてみようと思いました。