明治8年創業の旅館をリデザイン。ランチ & カフェ「AGAIN COFFEE STAND」で、上質なひとときを。

付知峡が有名な中津川市付知町の中心部にある明治8年創業の旅館「上見屋」さん。
その1階がカフェAGAIN COFFEE STANDとしてリノベーションされました。
プロデュースは上見屋で生まれ育ち、今は都内の大学に通う20歳の早川雅さん
学業のかたわら、定期的に付知に帰ってきてはお店の構想を試行錯誤しておられます。
早速お邪魔し、お話もうかがってきました。

AGAIN COFFEE STAND

明治8年(1875年)、つまり約150年前からの外観をほぼ残した趣のある店構え。
付知は中世から御嶽山へ向かう基点として宿場町が栄え、今も旅館がいくつか残っています。
上見屋さんもそのひとつ。
コロナ禍もあり今は使われていませんが左手には宴会場もあり(ライターしもじまも同窓会などでお世話になりました)、右手には上見屋6代目で雅さんのお父さん、早川篤志さんによる割烹料理屋「とこわか」が営まれています。

店内は築150年の梁や柱と去年完成したばかりの打ちっぱなしコンクリートが調和した空間に。
いわゆる「古民家カフェ」というより古民家と現代のハイブリットなお店。
それでいて色んな時代の足跡も残っています。
歴史を感じたいマニアに楽しいポイントもたくさん。

当時からの梁 × 今どきのコンクリート造りの調和感。
この温故知新なたたずまいはその時どきしかできないもの。
流行りの古民家カフェを好む方々にも通用するセンスもあり、それでいて地元の方々も普通に馴染んでいるようでした。
椅子席だけでなく、座敷席もあるので色んなニーズにも応えられます。

店内の販売コーナーにはAGAIN COFFEE STANDオリジナルコーヒーパックやこの辺りではなかなか扱いのない飛騨高山のクラフトビール、または付知のお店だけど入手レアな「おやつと刺繍」のクッキーもありました。
お店のコーヒーはテイクアウトも可なので、コーヒーを待ちながら色々と物色するのも楽しそう。
品物はシーズンに合わせて変わっていくため、販売コーナーを見るために寄るのも楽しそうです。

店内でいただいたコーヒーとショコラテリーヌ。
コーヒー豆は下呂市にある人気店「緑の館」から。
テイクアウトもできるため、コーヒーだけ買ってドライブしても、ゆっくりくつろいで味わっても。
(コーヒーカップの木のカバーとソーラーも持ち帰りOKです)

こちらは1日10食限定のランチ(1500円)。
上見屋さんの料理が小鉢に乗せられやってきます。
ヘルシーさとのバランスも考えに考えぬいたバランスの8品。
ちょっとずつ色んな美味しいものを食べたい方には本当におすすめ。
(追加料金でおにぎりをさらにプラスや、ミニコーヒー、ソフトクリームの追加も可)
人気メニューなので食べたい方は平日でも予約がおすすめ。

豆皿自体も楽しい。
早川さんがふらっと選んだといいますが、とてもいいセンス。
器まで楽しめる料理って大事ですよね。

また、現在お店の奥には1日1組限定の宿泊スペースも建設予定だそうです。
AGAIN COFFEE STANDさん自体でも新メニューや卒業生割引など、新メニューだけでなく新しいことへの挑戦や地元ならではの取り組みなども行っています。

「美味しいものだけならどこにでもあるけど、ただ食べる、飲むだけでなくてこの『付知』という空間を味わって欲しい」という言葉通り、創業当時からの積み重ねも今も五感で味わえるお店でした。
新メニューとしては昨年の2022年の秋には「石焼だんごと季節の一本」が、今年は「割烹旅館のアフタヌーンティー」「手包みだいふく」など、「過ごす」だけでなく「食べる」の選択肢も続々と登場中です。

最後にプロデュースを手掛ける早川雅さん(左)とそのお父さんでとこわか店主早川篤志さん(右)の2ショット。
付知は「付知銀座会」のように地域の動きも活発なので、AGAIN COFFEE STANDやとこわか含め、地域としても色んなで今後の展開に期待大です。

お店情報

AGAIN STAND COFFEE

住所: 岐阜県中津川市付知町中広屋6955-8
営業時間:10:00〜16:00(15:30 L.O)
定休日:火、水
駐車場:お店の隣や正面などに数台駐車可
HP:https://agemiya.jp/again-coffee-stand/

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